スピンサリスコープ

所有している「スピンサリスコープ」について記述します。

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SPINTHARISCOPE
W.CROOKES
1903

これが、スピンサリスコープです。
ウィリアム・クルックスによって1903年に開発された、放射線観測器です。
蛍光物質にα線が当たって蛍光する現象を観察できます。

(なお、20世紀半ばには玩具として作られていたようです。)

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A.C.COSSOR LTD
ABERDEEN LANE
HI GHBURY GROVE
LONDON.N.5

反対側です。

A.C.Cossorが生産したもののようです。
真空管業者が放射性物質に関する技術を持っていたのでしょうか…

このページの一番下に放射性物質入り放電管についての記述があります。


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レンズがついた蓋はネジになっていて、回すことでピントを調整できます。


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内部です。
針の裏側についている黒い物は、α線源のラジウム化合物です。
底の白いものは、硫化亜鉛系の蛍光物質です。

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模式図です。

実際に観察すると、幾つもの光点がチラチラと点滅しているのが見えます。
なお、ものすごく暗いので、暗闇で目を慣らさないとほぼ見えません。

発光の写真を撮ろうとしましたが、ノイズに埋もれて上手く行きませんでした。