DOCVCXO(DOCXO)「MV89A」を手に入れた!

ヤフオクで、DOCVCXO(DOCXO)を手に入れました!
かなり高精度かつ安定な10MHz周波数源です。

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二重恒温槽付電圧制御水晶発振子「MV89A」

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寸法は実測50x50x38mm

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右上から、
外部制御電圧入力、基準電圧出力、10MHz出力
電源+12V、GND


DOCVCXOは、二重恒温槽付電圧制御水晶発振器
 Double Oven-Controlled Voltag-Controlled Xtal(Crystal) Oscillator
の頭文字を取ったものです。



大まかな内部構造は、このようになっています。
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断熱容器は二重になっており、それぞれヒーターと温度センサーがあります。
その内部にある水晶振動子の温度は、外気温によらず、一定に保たれます。

水晶振動子は、その温度によって発振周波数が変わります。
温度を一定に保つことによって、発振周波数は極めて安定します。
(温度特性のグラフの頂点が80℃くらいにある)



動かしてみました。

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電源端子に安定化電源装置から12Vを供給し、出力をオシロスコープで見ます。


まず電源を入れて10秒ほど。
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0.83A流れています。
これは、ヒーターで恒温槽を温めているからです。

このとき、出力の周波数は、
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9.99982MHzと、若干低いです。


約3時間放置したところ、
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流れる電流は0.35Aになっています。
恒温槽が温まり、ヒーターに流れる電流が減少したためだと考えます。

発振周波数は、
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10.0000MHzになりました。
大体2.2Vp-pです。

このように、ある程度ウォームアップが必要です。
(データシートによれば、確度±5x10^-8までに15分未満)



今のところ、桁数の多い周波数カウンターは持っていないので、
このDOCVCXOは少々オーバースペックです。
(精度が高すぎて検証のしようがなく、値を信じるしかない。)

今後、周波数カウンターを導入したいです。

(現在金欠。装置寄付歓迎。)



次回予告?

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