スーパーカブ110(JA44)にウルトラG4を入れてみた

やったことは表題の通りです。

ホンダ ウルトラG4は全化学合成油で、
既定のウルトラG1と比べ、低温時は粘度が低く、高温時は粘度を維持しています。

用途としては600cc超のスーパー「スポーツ」となっています。
おそらく、「スーパー」カブにはオーバースペックでしょう。



私の考えでは、おそらく、ウルトラG4をスーパーカブに入れても問題ありません。

ウルトラG1の粘度は10w-30、ウルトラG4は0w-30です。
(wが付いているのが低温側、大きいほうは高温側です。)

エンジンオイルの潤滑・保護性能は、粘度の高さと正の相関があり、
エンジンオイルの粘度は、高温になるにつれて低下します。
どちらのオイルも、高温時に求められる粘度性能「*w-30」を満たしているため、高温時の特性は同じであると考えられます。
G4のほうが高温でも粘度が高いため、その点では「性能の良い」オイルです。

また、これは推測ですが、低温時の粘度は高温時より確実に高いため、
低温時でも、潤滑・保護性能は満たしていると考えられます。
G4は低温でも粘度が低いため、冷間始動の始動性は上がります。

また、API規格とJASO規格は、同一の「SL」「MA」です。

以上の理由から、ウルトラG4をスーパーカブに入れても問題ないと判断しました。



オイルドレンボルトとオイルフィルターカバーを取り外してオイルを抜き、
Oリングを取り替えて取り付けました。

締め付けトルクは、
オイルドレンボルト:20N・m
オイルフィルターカバーのボルト:27N・m
とする説明が多くあります。

しかし、トルクレンチを用いてオイルフィルターカバーのボルトを締めた結果…


イメージ 1

破断しかけました。


ボルトの呼び径はM6、材質はアルミ(取付部と同じ)であると仮定すると、
系列は0.5Tで、標準締め付けトルクは2.6N・mとなっており、
27N・mは明らかなオーバートルクです。
(2.7N・mを、27N・mと誤読したか?)

仕方なく、ホムセンまで行ってM6x18に近いボルトを買って取り付けました。
ステンレス製なので、アルミ側が電蝕したり、ネジ山が傷むかもしれません。
近い内に純正部品または類似品を発注します。

追記

この部分の正しい締め付けトルクは、12N・mです。




そして、新しいオイル、ウルトラG4を注ぎました。

既定では0.8Lとなっているので、まず0.7L入れて様子を見ました。
結果、オイルゲージの下端くらいでした。

そこから、50mL入れ、エンジンをかけてオイルを循環させ、後に停止し、
ゲージを見ながらオイルを足していきました。

結果、オイルゲージ上端くらいになりました。



走ってみた感想ですが、

・冷間始動の始動性が上がった
・シフトの引っかかりがなくなった
・高回転時のメカノイズが減った
・振動が減った
・高速走行時にパワーが若干落ちた?

という印象を受けました。